- 4月 22, 2026
妊娠中に飛行機に乗っても大丈夫?
妊婦健診の外来で、
「妊娠中に飛行機に乗っても大丈夫ですか?」
と聞かれることがあります。
結論からいうと、妊娠経過が順調であれば、医学的には飛行機に乗ること自体は通常問題ありません。
ただし、妊娠中の飛行機移動には注意したい点もあります。
以下のような場合は、飛行機での移動はおすすめできません。
- 切迫早産や出血がある
- お腹の張りが強い
- 血圧が高い
- 体調が不安定
- 医師から安静を指示されている
長時間のフライトでは血栓症に注意
飛行機で特に気をつけたいのが、深部静脈血栓症(DVT)、いわゆるエコノミークラス症候群です。
長時間同じ姿勢でいると、足の血流が悪くなり、血のかたまり(血栓)ができやすくなります。
特に長距離移動ではこのリスクが上がります。妊娠中は、もともと血栓ができやすい体の状態なので、注意が必要です。
血栓予防のためにできること
飛行機に乗るときは、次のことを意識しましょう。
- こまめに水分をとる
- 1~2時間ごとに足を動かす
- 可能であればトイレに立つ、少し歩く
- 座ったままでも足首を動かしたり、ふくらはぎを動かす
- 必要に応じて弾性ストッキングを検討する
週数によっては診断書が必要なこともあります。
妊娠中の搭乗については、航空会社ごとにルールが異なります。
たとえば、
- 妊娠週数によっては医師の診断書が必要
- 出産予定日が近いと搭乗できない
- 双子妊娠などでは条件が異なる
といったことがあります。
このため、予約前または搭乗前に、利用する航空会社へ必ず確認することをおすすめします。
海外旅行は控えたほうがいいでしょう。
海外旅行は、長時間の移動になることが多く、現地ですぐに医療機関を受診できるとは限りません。
妊娠中の旅行については、別の記事でも詳しくご紹介していますので、そちらも参考にしてください。
順調な経過でも、妊娠中はいつ何が起こるかわかりません。
飛行機に乗る予定がある場合は、現地で受診できる病院や連絡先を事前に調べておくと安心です。
分からないことがありましたら、妊婦健診の際にご相談くださいね。
