- 1月 27, 2024
今からでもHPVワクチンは有効?
ほとんどの子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)であることをお話ししました。HPVは性交渉によって感染しますのでHPVワクチンの接種タイミングは性交渉の始まる前が一番有効と言われています。そのため定期接種もその時期に設定されています。
性交渉の経験がある方が「これからワクチンを打っても意味がないですか?」と相談を受けることがあります。
HPVワクチンの中で一番多くの型のHPV感染を予防するシルガード9というワクチンがあります。このワクチンは9つの型のHPV感染を予防する効果があると言われています。
クリニックで診療をしている中で9つのHPVに感染している患者さんを見たことがありません。多くて3~4つです。つまりすでにいくつかの型に感染したとしてもそれ以外の型の予防ができますのでHPVワクチンは有効と考えます。