- 4月 4, 2024
おりものが気になる!・・・これって異常なの?
子宮や腟から出る分泌物をおりものと言います。膣内の粘膜の潤いを保ったり、雑菌の侵入を防いだり、入って来た雑菌を追い出したりします。
おりものの量が多い、色の異常、におうなど様々な症状で外来に相談に受診されます。
おりものって人と比べられない、これが正常なのか異常なのか心配になりますよね?
一般的におりものの量やにおいには個人差があります。生理周期や年齢によっても異なります。においの感じ方もひとそれぞれですが、膣内は乳酸菌(膣内をきれいに保ってくれる善玉菌)がいるため少し酸っぱいにおいがします。
病気が原因でおりものが増えたり、においが強い場合があります。細菌性膣炎、カンジダ膣炎、淋菌、クラミジアやトリコモナス腟炎などのこともあるので注意が必要です。心配だなと思ったらいつでもご相談下さいね。おりものを綿棒で採取して1週間ほどで検査結果が出ます。結果により適切なお薬を処方することで症状は改善します。
検査をしても異常がなかった、でもおりものが気になる!と言う方もいます。ストレスや疲れなどでカラダの免疫力が低下すると、膣内の環境を整えてくれる善玉菌である乳酸菌が減って、膣内の自浄作用が低下して、膣に炎症がおこることがあります。
中には、おりものを少なくするお薬やにおいがなくなるお薬を出してくださいとご希望される方もいらっしゃいます。細菌性膣炎やカンジダ、淋菌、クラミジアなど病気が原因の場合は原疾患の治療薬がありますが、直接おりものを少なくする、においがなくなるお薬はないのです。
バランスの良い食事、規則正しい生活、適度な運動、ストレスのない生活が膣内環境にとってもいいのですが、忙しい現代人なかなかそんな理想的な生活を送るのも難しいかもしれません。
当院では、そんな悩みの方に乳酸菌のサプリをご案内しています。繰り返すカンジダや細菌性膣炎などに原疾患の治療とともに乳酸菌の摂取もおすすめしております。試してみてはどうでしょうか?