- 8月 30, 2024
妊娠中の運動はどのくらいやっていいの?
「妊娠中に運動してもいいですか?」と聞かれることがあります。
妊娠中に少なくても週2~3回の有酸素運動を行っている妊婦さんは早産率を増加させずに身体機能を増進・維持させることが出来ると言われています。
ただし、医師に運動を止められていない妊婦さんであるということが前提です。
例えば、もともと合併症(心疾患、呼吸器疾患)のある妊婦さん、切迫流早産、胎盤が低い、妊娠高血圧症候群などの診断を受けている妊婦さんは運動の許可は出ません。運動する前に必ずかかりつけの先生に相談をしてくださいね。
運動の種類ですが、人と接触するスポーツや競技性の高いスポーツなどは避け、全身の筋肉を使い酸素を十分に取り入れる有酸素運動が望ましいと言われています。
例えばウォーキング、エアロビクス、水泳、ヨガ、ピラティスなどがおすすめです。
運動中の心拍数が130~150回/分をキープできるくらいがちょうどいいと言われています。
一般の施設を利用する場合は、妊娠中は利用できない施設もあるので確認が必要です。マタニティースポーツ許可の診断書の提出を求められることがありますのでその際はかかりつけ医の先生に書いてもらって下さい。
外来で「腹筋してもいいですか?」「筋トレはどうですか?」とよく聞かれることがあります。
腹筋は腹圧がかかり、出血や子宮の張りの原因となるため妊娠中はお勧めしません。
その他の腹圧のかからない部位の筋トレはNGではないですが、妊娠中はやはり体全体を動かす有酸素運動がお勧めです。
運動中に立ちくらみ、頭痛、おなかの張り、出血などが出現した場合はすぐに運動を中止してかかりつけの先生に相談して下さいね。