- 7月 12, 2026
- 7月 13, 2026
妊娠中のトキソプラズマ感染症|生肉や猫で感染する?|神楽坂の産婦人科・婦人科
トキソプラズマは、加熱が不十分な肉や土、猫の排せつ物などを介して感染することがある寄生虫です。
健康な大人が感染しても症状がないことが多く、症状があっても、発熱やリンパ節の腫れなど、軽い風邪のような症状にとどまることがほとんどです。
しかし、妊娠中に初めて感染すると、胎盤を通して赤ちゃんに感染することがあります。これを「先天性トキソプラズマ症」といいます。
どのように感染するの?
主な感染経路は次のとおりです。
- 生肉や加熱が不十分な肉を食べる
- 生肉を扱った手や包丁、まな板を介して感染する
- 土いじりやガーデニングのあと、十分に手を洗わずに食事をする
- 猫の排せつ物に触れる
猫を飼っているだけで感染するわけではありません。必要以上に猫を怖がったり、手放したりする必要はありません。
妊娠中に気をつけること
感染を防ぐため、次の点を心がけましょう。
- 肉は中心部まで十分に加熱する
- 生肉を触ったあとは、手や調理器具をよく洗う
- 野菜や果物はよく洗う
- 土いじりやガーデニングでは手袋を使う
- 猫のトイレ掃除は、できれば家族にお願いする
- 自分で掃除する場合は手袋を使い、終了後によく手を洗う
特に、レアステーキ、ユッケ、生ハム、加熱が不十分なジビエ料理などには注意が必要です。
妊娠初期の血液検査で調べます
当院では、妊娠初期の血液検査で、トキソプラズマのIgG抗体とIgM抗体を調べています。
IgG抗体は、過去に感染したことがあるかを確認する検査です。
IgM抗体は、比較的最近の感染の可能性を確認する検査ですが、感染後も長期間陽性が続いたり、実際には最近感染していなくても陽性になったりすることがあります。
そのため、IgM抗体が陽性でも、妊娠中に感染したと確定するわけではありません。
検査結果や生活状況、超音波検査の所見などを総合的に確認し、最近の感染が疑われる場合や詳しい検査が必要な場合には、高次医療機関へご紹介します。
抗体が陰性だった場合も予防が大切です
IgG抗体が陰性の場合は、これまでトキソプラズマに感染したことがなく、妊娠中に初めて感染する可能性があります。
抗体が陰性だった方は、妊娠中を通して、生肉や土、猫の排せつ物の取り扱いに注意しましょう。
心配なことがあればご相談ください
妊娠中に生肉を食べてしまった、猫のトイレを掃除した、検査結果が心配など、気になることがありましたら診察時にご相談ください。
