- 6月 28, 2026
更年期のつらい症状、どう治療する?(エクオール編)
更年期の方から、
「薬を飲むほどではないけれど、何となく調子が悪い」
「できれば、まずはサプリメントから試してみたい」
「エクオールが更年期によいと聞いたけれど、どのようなものですか?」
といったご相談を受けることがあります。
更年期世代の女性向けのサプリメントとして、よく知られているものの一つがエクオールです。
エクオールとは?
エクオールは、大豆イソフラボンに含まれる「ダイゼイン」という成分が、腸内細菌によって代謝されてつくられる成分です。
女性ホルモンであるエストロゲンとよく似た働きをすると考えられており、更年期世代の健康を支える成分として注目されています。
豆腐、納豆、豆乳などの大豆食品を食べると、その中に含まれる大豆イソフラボンが腸内に届きます。
しかし、大豆食品を食べれば、誰でも体内でエクオールをつくれるわけではありません。
エクオールをつくれる人と、つくれない人がいます
エクオールを体内でつくるためには、特定の腸内細菌が必要です。
そのため、大豆食品を同じように食べていても、体内で十分なエクオールをつくれる方と、ほとんどつくれない方がいます。
日本人では、エクオールをつくれる方はおよそ半数程度といわれています。
自分がエクオールをつくれる体質かどうかは、尿を使った検査で調べることもできます。
ただし、検査をしなければサプリメントを飲めないというわけではありません。
どのような症状に期待されますか?
エクオールは、更年期にみられる、
・ほてりや発汗
・肩こり
・疲れやすさ
・気分のゆらぎ
・手指のこわばりや違和感
などに対して研究されています。
また、閉経後の骨や皮膚の健康を保つ働きについても注目されています。
ただし、すべての症状に必ず効果があるわけではなく、効果の感じ方には個人差があります。
症状が強く、日常生活に支障がある場合には、サプリメントだけで様子をみるのではなく、医療機関に相談しましょう。
エクオールは薬ではなくサプリメントです
エクオールは、医療用医薬品ではなく、健康食品やサプリメントとして販売されています。
そのため、更年期障害を治療するための薬として、効果が保証されているものではありません。
「サプリメントだから安全」「たくさん飲んだほうが効く」というわけでもありません。
商品に記載されている摂取量を守って使用しましょう。
どのような製品を選べばよいですか?
エクオールのサプリメントには、さまざまな製品があります。
選ぶ際には、
・エクオールの含有量が明記されているか
・1日に飲む量が分かりやすいか
・製造元や品質管理について確認できるか
・ほかにどのような成分が含まれているか
などを確認しましょう。
大豆イソフラボンやほかの成分を含むサプリメントを複数併用している場合には、同じ成分を重ねてとりすぎることがあります。
現在使用している薬やサプリメントがある場合には、医師や薬剤師にお伝えください。
どのくらい続ければよいですか?
エクオールは、飲んですぐに大きな変化を感じるものとは限りません。
まずは商品に記載された摂取方法を守りながら一定期間続け、症状の変化を確認します。
しばらく続けても変化がない場合や、症状が悪化する場合には、漫然と飲み続けず、ほかの治療も含めて相談しましょう。
使用前に確認しましょう
妊娠中・授乳中の方は、摂取を控えてください。
また、病気で通院中の方や薬を服用している方は、使用前に主治医へ相談しましょう。
大豆アレルギーがある方は、原材料を必ず確認してください。
サプリメントであっても、体質や体調に合わないことがあります。
飲み始めてから体調に変化があった場合には、使用を中止して医療機関に相談してください。
エクオールだけで我慢する必要はありません
エクオールは、更年期世代の健康を支える選択肢の一つです。
比較的症状が軽い方や、まずは生活習慣の改善とともにセルフケアを始めたい方には、取り入れやすい方法といえます。
一方で、強いほてりや発汗、不眠、気分の落ち込みなどにより日常生活に支障がある場合には、漢方薬やホルモン補充療法などの治療が必要なこともあります。
「更年期だから仕方がない」と我慢せず、症状に合った方法を一緒に考えていきましょう。 次は、ホルモン補充療法についてご紹介します。
