- 6月 28, 2026
更年期のつらい症状、どう治療する?(プラセンタ療法編)
更年期の方から、
「疲れやすく、身体がだるい」
「以前のように元気が出ない」
「ほてりや発汗が気になる」
「何となく調子が悪い日が続いている」
といったご相談を受けることがあります。
このような更年期の症状に対する治療の一つに、プラセンタ療法があります。
プラセンタとは?
プラセンタとは「胎盤」という意味です。
医療機関で行うプラセンタ療法では、ヒトの胎盤から抽出された成分を使用した医療用医薬品を注射します。
更年期障害の治療には、主に「メルスモン」という注射薬が使用されます。
プラセンタにはさまざまな成分が含まれていますが、どの成分がどのように作用して更年期症状を改善するのか、その仕組みがすべて明らかになっているわけではありません。
どのような症状に使われますか?
更年期障害に伴う、
・疲れやだるさ
・ほてりや発汗
・冷え
・肩こり
・不眠
・イライラや気分の落ち込み
など、さまざまな症状の改善を目的に使用します。
ただし、効果の現れ方には個人差があります。
「注射をするとすぐに元気になる」と感じる方もいれば、何回か続けてから変化を感じる方、あまり効果を感じない方もいます。
どのくらいの頻度で注射しますか?
一般的には、週に1~数回程度から始め、症状の変化をみながら注射の頻度を調整します。
一度の注射だけで治療が完了するものではなく、定期的に続けることが多い治療です。
ただし、体調や症状によって適切な頻度は異なります。
無理に回数を増やすのではなく、治療後の変化を確認しながら続けていきましょう。
保険診療で受けられますか?
医師が更年期障害と診断し、保険診療の条件を満たす場合には、保険が適用されます。
注射による副作用はありますか?
注射した部分の痛み、赤み、腫れ、硬さなどがみられることがあります。
また、発疹、発熱、悪寒、吐き気などが起こることもあります。
まれではありますが、薬による強いアレルギー反応が起こる可能性もあります。
注射後に息苦しさや全身のじんましんなどが現れた場合には、すぐに医療機関へ相談してください。
ヒトの胎盤を原料とする医薬品です
医療用のプラセンタ注射は、感染症の検査を行った国内のヒト胎盤を原料とし、製造工程でも感染症を防ぐための安全対策がとられています。
これまでにプラセンタ注射が原因と考えられる感染症の報告はありません。
しかし、ヒトの胎盤を原料とする医薬品である以上、未知の感染症を含めた感染の可能性を完全にゼロと断言することはできません。
そのため、治療を始める前に説明を受け、内容を理解したうえで注射を受けることが大切です。
【新しい情報】プラセンタ注射後の献血制限が見直されます
これまで、プラセンタ注射を一度でも受けた方は、その後、期間を問わず献血を控えることとされていました。
しかし、厚生労働省はこの献血制限を見直し、2026年秋頃から、プラセンタ注射後3か月が経過すれば献血できる運用に変更する方針を示しています。
つまり、これまでのように「一度注射を受けると、その後ずっと献血できない」という扱いではなくなる予定です。
ただし、実際の変更時期や運用については、今後変更される可能性もあります。
献血を希望する場合には、日本赤十字社などの最新情報を必ずご確認ください。
ほかの治療と組み合わせることもあります
プラセンタ療法は、更年期障害に対する治療の選択肢の一つです。
症状によっては、漢方薬やホルモン補充療法など、ほかの治療のほうが適している場合もあります。
また、プラセンタ注射とほかの治療を組み合わせることもあります。
更年期の不調をすべて「年齢のせい」と考えて我慢する必要はありません。
どのような症状に困っているのか、生活にどの程度影響しているのかを確認しながら、ご自身に合った治療方法を一緒に考えていきましょう。
次は、エクオールについてご紹介します。
