- 8月 10, 2026
- 8月 11, 2026
月経困難症の治療薬に新しい仲間「マルシロン」|神楽坂の産婦人科・婦人科
― 休薬のタイミングを自分で選べる新しい低用量ピル ―
月経痛がつらい、毎回鎮痛剤が必要になる、学校や仕事を休んでしまう――。
このような月経困難症の治療には、鎮痛剤や漢方薬のほか、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP製剤)、いわゆる「低用量ピル」が使われています。
今回、新しい月経困難症治療薬として**「マルシロン配合錠」**が仲間入りします。
マルシロンはどんな薬?
マルシロンには、
- デソゲストレル 0.15mg(黄体ホルモン)
- エチニルエストラジオール 0.02mg(卵胞ホルモン)
が配合されています。
経口避妊薬として使用されている「マーベロン」と同じ種類のホルモンですが、マーベロンのエチニルエストラジオールが0.03mgなのに対し、マルシロンは0.02mgと少なくなっています。
また、黄体ホルモンのデソゲストレルは、これまで国内の月経困難症治療用LEP製剤にはなかった成分です。
最大の特徴は「飲み方」
マルシロンの大きな特徴は、患者さん自身が休薬のタイミングを選べることです。
服用方法は、
1日1錠を24~80日間連続して服用
↓
4日間休薬
↓
再び服用開始
となっています。
24~80日の範囲であれば、いつ4日間の休薬に入るかを自分で決めることができます。
このように連続服用日数を自分で設定する方法を「アクティブコントロール」といいます。
たとえば、
- 旅行
- 結婚式やイベント
- 試験
- スポーツの大会
- 仕事が忙しい時期
などを避けて休薬することで、生活スタイルに合わせて出血の時期を調整しやすくなることがメリットです。
「毎月、生理を起こさなくても大丈夫?」
LEP製剤の休薬中に起こる出血は、自然な排卵後の月経とは異なり「消退出血」と呼ばれます。
そのため、LEP製剤を服用している間、毎月必ず出血を起こさなければ体に悪いということはありません。
月経困難症では、出血の回数を減らすことで、月経痛に悩まされる日そのものを減らすという治療方法もあります。
マルシロンは避妊目的には使用できません
マルシロンはマーベロンと同じ種類のホルモンを配合していますが、承認されている目的は**「月経困難症の治療」**です。
避妊を目的として使用する薬ではありませんので、避妊を希望される場合には別の方法をご相談ください。
月経痛は「毎月のことだから」と我慢する必要はありません。
症状やライフスタイルに合わせて治療方法を選ぶことができますので、月経についてお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
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