避妊相談について

当クリニックでは避妊相談を行っています。ピルの使用を考えている方、緊急避妊される方、子宮内避妊具を希望される方は、当クリニックをご受診ください。
ピル外来(経口避妊薬)
ピルを希望される方に対し、問診と使用上の留意点を説明した上で、低用量ピルを処方いたします。ピルの服用に伴う最大のリスク、合併症は「血栓症」です。
当クリニックでは血栓症のリスクが高まる40歳以降や喫煙者、肥満の方などに対しての低用量ピルを含めたピルの処方は、原則として行っておりません。ピル服用が適さない患者さまには、代わりの治療法を勧めています。
また、ピルを安心して服用していただくために、1年に1回を目安として、下記の検診を受けることをお勧めしています。他院で1年以内にすでに検査を受けている場合は検査結果をご持参ください。
子宮頸がん検査
20歳代に急増しています。症状がなくても定期的に検査をしましょう。
血液検査
ピルに限らず、薬剤を内服すると肝臓に負担がかかることがあります。またD-ダイマーと言う項目で血栓ができていないかのチェックをします。
性感染症検査
ピルでは性感染症の予防はできないため、クラミジア感染症などの検査を行います。ピル服用時でも性感染予防策として、コンドームとの併用をお勧めします。
超音波検査
子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍などの有無を検査します。子宮・卵巣の病気がある方は、最低でも半年ごとの検査をお勧めします。
緊急避妊薬:【費用 約9,800円】(自費)
確実な避妊ができなかった性交渉から、72時間(3日)以内に服用することで、妊娠を回避する方法です。服用が月経周期のどの時期だったかによって、排卵の抑制、遅延、着床を阻害する可能性などの作用が考えられます。
効果(妊娠阻止率)は85%(つまり、服用しても妊娠してしまう場合もある訳です)。
緊急避妊薬服用後は念のため市販の妊娠検査キットを使用するか、産婦人科を受診して妊娠の有無を確認してください。もしも妊娠していた場合は必ず産婦人科を受診してください。
子宮内避妊具
子宮腔内に留置するタイプの避妊器具を使用することにより、避妊に繋げることが出来ます。種類はいくつかありますが、当クリニックでは、ミレーナとノバTを扱っています。
ミレーナ:【費用 約48,000円】(自費)
黄体ホルモンであるレボノルゲストレルが付加された避妊リングで、挿入すると持続的にホルモンを放出するため5年間にわたって高い避妊効果が得られます。また、経血量が多い・月経痛が強いといった症状の緩和にも大きく役立ちます。避妊のためのピル服用が困難な40歳以上・喫煙者・血栓リスクが高い方などにも使用できます。効果は5年間です。
ノバT:【費用 約35,000円】 (自費)
銅が付加されたものです。銅は精子の通過を妨げたり、受精、着床を阻害することで避妊効果を示します。避妊効果は99.4%と言われています。銅アレルギーの方は使用できません。効果は5年間です。
出産が未経験の方や子宮の形が異常の方は挿入が困難なこともあります。挿入前に問診、診察、検査を行い挿入可能かどうかを判断します。挿入は月経終了直後となります。挿入位置が問題ないか、定期的に診察が必要となります。