妊婦健診とは

- お母さんとおなかの赤ちゃんの健康状態をチェックするとても大切なものです。妊婦健診では妊娠の経過が順調であるか、おなかの赤ちゃんの状態の確認やお産のリスクを早期に発見するために行います。
- 妊娠中に起こりうる様々な病変を調べるだけでなく、医師やスタッフが妊娠・出産・育児に関するお悩みを伺い、安心して妊娠期間を過ごせるようにする役割も担っています。
妊婦検診のスケジュール
- ~23週
- 4週間ごと
- 24週~35週
- 2週間ごと
- 36週~分娩
- 毎週検診
- 当クリニックでは32週まで検診を受けることができます。
健診日以外であっても、出血や腹痛などの異変を感じた際は、遠慮なさらず、すぐに受診してください。
妊婦検診時に行う検査
週数 | 健診内容 |
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10週前後 | 尿検査、血圧測定、経腟超音波、初期検査(血液検査;血液型、不規則抗体、貧血、血糖、HTLV-1、B・C型肝炎、風疹、梅毒、HIV、トキソプラズマ)、子宮頸がん検診 |
14週前後 | 尿検査、血圧測定、経腹超音波 |
18週前後 | 尿検査、血圧測定、経腹超音波、クラミジア検査、頸管長測定(経腟超音波、胎盤位置確認) |
22週前後 | 尿検査、血圧測定、経腹超音波、血液検査(貧血検査、血糖)、50gGCT |
26週前後 | 尿検査、血圧測定、経腹超音波、頸管長測定(経腟超音波、胎盤位置確認) |
28週前後 | 尿検査、血圧測定、経腹超音波 |
30週前後 | 尿検査、血圧測定、経腹超音波、血液検査(貧血検査) |
32週前後 | 尿検査、血圧測定、経腹超音波、頸管長測定(頸管長測定、胎盤位置確認)※分娩先への紹介状をお渡しします。 |
4D外来
当院かかりつけの妊婦さん限定で4Dエコーを行っています。
妊婦健診とは異なりゆっくりと赤ちゃんの様子をご覧になることが出来ます。
撮影した動画はUSBに入れてお渡ししますのでご自宅でゆっくりご覧いただけます。
当クリニックはセミオープンシステムを導入しております。
セミオープンシステムは32週まで妊婦健診をお住まいや職場近くのクリニックで受けていただき分娩はセミオープンシステム連携病院で行います。
クリニックがやってない時間帯に受診が必要となった場合、連携病院を受診することができるようになっていますので安心です。
里帰り分娩のご希望の方も妊婦健診が可能です。その場合は、里帰り出産の方のためのセミオープンシステムがあります。あらかじめ初期に一度登録しておけば緊急時の受診が可能です。
セミオープンシステム連携病院
※里帰りオープンシステムの登録も可
その他紹介先(セミオープンシステム連携病院と同様の対応です)
- 東京女子医科大学病院
- 国立国際医療センター
- JR東京総合病院
- 永寿総合病院
分娩施設の許可があれば、その他の病院も妊婦健診が可能です。
NIPT(非侵襲的出生前遺伝学的検査)
NIPTとは?
NIPT(Non-Invasive Prenatal Testing/非侵襲的出生前遺伝学的検査)は、妊婦さんの血液から胎児の染色体の数的異常(21トリソミー・18トリソミー・13トリソミー)の可能性を調べるスクリーニング検査です。
当院のNIPTの特徴
当院はNIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)の認証施設です
出生前検査認証制度等運営委員会が定めた厳しい基準をクリアし、正式に認証を受けています。
この委員会は、日本医学会が厚生労働省の依頼を受けて設置した専門委員会で、妊婦さんが安心して検査を受けられるよう、施設の体制や医師の対応に明確な基準を設けています。
当院では、検査を受ける前に丁寧なカウンセリングを行い、検査結果についても医師がわかりやすく説明いたします。
不安な気持ちに寄り添いながら、ご自身と赤ちゃんにとって最善の選択ができるよう、心を込めてサポートいたします。
※認定施設一覧はこちら
※認証施設と非認証施設の違いはこちら
基幹病院(国立国際医療センター)と連携
検査結果が「陽性」または「判定保留」となった場合は、基幹病院である国立国際医療センターにて、再検査や羊水検査などの精密検査(確定診断)を受けていただきます。
この際の検査費用(再検査費用・羊水検査費用)は検査会社が負担するため、患者さまの自己負担はありません。
ただし、入院にかかる費用や交通費など、医療機関で定められた一部費用は自己負担となる場合があります。
当院は、検査後の不安にも寄り添いながら、基幹病院とのスムーズな連携体制を整えています。安心してご相談ください。
医師によるカウンセリング
検査前には、医師が直接遺伝カウンセリングを行います。検査の内容・意義・結果の意味についてご理解いただいたうえで、安心してご判断いただけるようサポートいたします。
NIPTで「わかること」「わからないこと」
わかること
- 21トリソミー(ダウン症候群)
- 18トリソミー(エドワーズ症候群)
- 13トリソミー(パトウ症候群)
わからないこと
- その他の染色体異常
- 単一遺伝子疾患や発達障害など
- 出生後に明らかになる疾患・障害
生まれてくる赤ちゃん100人中、約3~5人が何らかの先天異常を持っているとされています。そのうち染色体異常が原因となるものは約25%、その中でNIPTが対象とする3つの疾患は約70%を占めます。
つまり、100人中 約0.7人が対象となる染色体異常という計算になります。
検査対象となる方
妊娠10週0日~12週6日までの妊婦さんであれば、年齢にかかわらずお申し込みいただけます。
週数のみが条件となり、その他の制限はございません。
ご不安な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※13週以降の妊婦さんは基幹病院である国立国際医療センターへご紹介いたします。
検査の流れ(完全予約制)
*14:20までにご来院ください
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遺伝カウンセリング(14:30〜)
医師が検査内容や意義を丁寧にご説明します。
※必ずご本人とご夫婦(またはパートナー)でご来院ください。 -
超音波検査(15:00〜)
胎児の心拍を確認します。 -
血液検査
胎児心拍の確認後に採血を行います。 -
結果説明(約2週間後)
検査当日に次回の予約をお取りいただき、医師より直接結果をご説明します。
費用(税込)
遺伝カウンセリング(初回30分) | 5,000円 |
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カウンセリング2回目以降(15分単位) | 1,500円 |
NIPT検査費用 | 130,000円 |
ご予約方法
ご予約はお電話または受付窓口にて承ります。※WEBからの予約は対応しておりませんのでご注意ください。
他院で妊婦健診を受けている方へ
当院でNIPTをご希望の場合は、紹介状のご提出をお願いしています。
大切な検査ですので、かかりつけの先生としっかりご相談いただいたうえでお越しください。
詳細について
検査前に出生前検査認証制度等運営委員会が作成した公式パンフレットをご覧ください。
出生前検査認証制度等運営委員会のホームページはこちら