レディースドック/ブライダルチェック(子宮がん検診、婦人科検診)
婦人科疾患や妊娠中に起こりうるトラブルの中には、事前に把握しておくことによって対応できるものも少なくありません。当クリニックでは、妊娠や出産を控えた女性を対象とした妊娠相談や婦人科系検診を幅広く行っています。「ブライダルチェック」とも呼ばれますが、結婚前だけでなく、結婚後の検査も対象となります。年齢や結婚の有無も特に問われません。妊娠出産を考えている方はご相談ください。
超音波検査
子宮や卵巣など付属器の異常や病気を調べる検査です。棒状の超音波の機械を腟内に挿入して子宮、卵巣など骨盤内の臓器を検査します。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、卵巣のう種、卵巣がんなどの病気を見つけることができます。
がん検査
子宮頸がん検診
子宮の入口にできる子宮頸がんの発見。子宮頸がんは、性交渉の経験がある方であれば年齢に関係なく発症のリスクがあります。
子宮体がん検査
子宮の奥(体部)の細胞をこすりとります。閉経前後から発症リスクが高まります。
抗体検査
風疹抗体
妊娠の早期の母親が風疹に感染すると、胎児の死産、流産、早産、先天奇形等の異常を起こす可能性があります。(先天性風疹症候群)女性にとっては、あらかじめ風疹抗体検査によって調べておくことはとても重要なことです。免疫がない場合はワクチン接種をおすすめします。
麻疹(はしか)抗体
妊娠中にはしかに感染すると、重症化しやすく肺炎・脳炎などを起こすことが懸念されます。また高い確率(30~40%)で流産・早産を起こしてしまいます。
抗体検査を行い、免疫がなければ、感染を予防するためにワクチンは最も効果的な対策なのです。
水痘・帯状疱疹抗体
妊娠中期にかかると2%に先天性水痘症候群が発生することが知られています。有効な予防法は、ワクチン接種によって免疫を獲得する事です。
妊娠してからでは予防接種を受けることが出来ませんので、スクリーニング検査でそれぞれの抗体価を確認しています。検査結果で抗体価が低いと言われた方はワクチン接種をご検討下さい。
ムンプス抗体
一般的におたふくかぜと言われています。妊娠初期の感染で流産率が上昇するといわれています。
トキソプラズマ検査
妊娠中に初めてトキソプラズマに母親が感染する結果起こります。妊娠末期ほど胎児への感染率は上がりますが、妊娠初期の感染ほど重症化しやすいとされています。血液検査で免疫の有無を検査することができます。
性感染症検査
膣培養検査
膣からの分泌物を採取し、培養してから、性器カンジダ症の原因となるガンジダ菌や、細菌性膣症の原因となる雑菌が増殖していないかを判定する検査です。
クラミジア検査
クラミジアは性病の中でも一番感染している人の数が多い病気です。女性は7~8割が自覚症状がなく、気がつきにくい病気であることが特徴になっています。
気づかないうちにお腹の中で感染(子宮附属器炎、骨盤腹膜炎)を起こし、卵管を詰まらせてしまい不妊の原因になることもあります。
淋菌
症状が軽い為、感染した事に気づかず放置しておくと、淋菌性膣炎・子宮内膜炎・卵管炎の発病を招き、激しい下腹部痛や発熱を引き起こすことになります。
B型肝炎/C型肝炎
肝炎ウイルスの感染によって肝機能障害(肝炎)を発症する性感染症(STD)です。ウイルスが持続感染すると肝炎が慢性化することがあり、放置してしまうと肝硬変や肝がんなどを発症することがあります。
梅毒検査
性行為の経験がある方であればだれでも感染する可能性のある病気です。時間の経過とともに多様な症状がでます。放置しても症状は消えますが、病気は静かに重症化していきます。一昔前の病気と思われていますが、現在、急激に感染者が増加しています。また、出産時の母から新生児への感染による先天性梅毒の感染も報告されています。
HIV検査
体を病気から守る免疫の働きが少なくなる為HIVウイルスが体に入ってしまうことで、色々な病気になってしまうことが最も怖い事なのです。血液や体液を介して感染するため、性的接触により感染する可能性もあります。
貧血検査
貧血を指摘されてから婦人科疾患が見つかることもあります。月経が多い、長く続くなど症状がある場合、貧血が隠れているかもしれません。
糖尿病検査
糖尿病の検査です。気付かぬうちに進行してしまう、恐ろしい病気です。健康維持のため定期的に健診を受けましょう。
また、不妊症や月経不順の原因のひとつに糖尿病があります。インスリン抵抗性は肥満や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とも関連しています。肥満もPCOSも排卵障害を来し不妊の原因となります。
甲状腺検査
甲状腺はのどのところにある小さな臓器で活動するために必要なエネルギーを作り、快適な生活を送るためになくてはならないホルモンです。甲状腺ホルモンは多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。また、甲状腺ホルモンの異常により不妊症、不育症、流早産のリスクが上がるといわれています。
HPV検査
HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの原因ウィルスです。
HPV簡易リスク判定:子宮頸がんの原因となるウィルスに感染しているかどうかを調べる検査です。
HPV型判定:子宮頸がん発生に関連するHPVは13種類(16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68)であるとされ、ハイリスク型と呼ばれています。
HPV型判定はどの型に感染しているかを調べることが出来ます。
更年期チェック
更年期になると卵巣からのホルモン分泌が不安定になったり低下したりします。血中のホルモン量の検査を行い、現在の状態を知ることができます。
レディースドック 検査項目一覧
項目 | 内容 | 料金 (税込) |
Aコース | Bコース | Cコース | Dコース | ||
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C1コース | C2コース | C3コース | ||||||
診察 | 問診 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
超音波検査 | 3,000円 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
がん検査 | 子宮頸がん検診 | 3,000円 | ● | ● | ● | |||
子宮体がん検査 | 5,000円 | |||||||
抗体検査 | 風疹抗体 | 2,500円 | ● | |||||
麻疹抗体 | 2,500円 | ● | ||||||
水痘・帯状疱疹抗体 | 2,500円 | ● | ||||||
ムンプス抗体 | 2,500円 | ● | ||||||
トキソプラズマ抗体 | 2,500円 | ● | ||||||
性感染症検査 | 膣培養検査 | 3,000円 | ● | ● | ● | ● | ||
クラミジア検査 | 3,000円 | ● | ● | ● | ● | |||
淋菌検査 | 3,000円 | ● | ● | ● | ● | |||
B型肝炎 | 4,000円 | ● | ● | |||||
C型肝炎 | 4,000円 | ● | ● | |||||
梅毒検査 | 4,000円 | ● | ● | ● | ||||
HIV検査 | 4,000円 | ● | ● | |||||
一般血液検査 | 貧血検査 | 1,000円 | ● | ● | ||||
糖尿病検査 | グルコース | 1,000円 | ● | ● | ||||
HbA1C | 1,000円 | ● | ● | |||||
甲状腺検査 | FT4 | 1,000円 | ● | ● | ||||
TSH | 1,000円 | ● | ● | |||||
ホルモン検査 | エストラジオール | 1,000円 | ● | |||||
FSH | 1,000円 | ● | ||||||
HPV検査 | HPV簡易リスク判定 | 6,000円 | ||||||
HPV型判定 | 20,000円 |
レディースドック コース一覧
コース (種類) | 料金 (税込) | 詳細 |
---|---|---|
Aコース ブライダルチェック |
40,000円 | これから結婚、妊娠を考えているまたは、妊活を初めて半年以内の方におすすめめの検査です。 |
Bコース がん検診 |
6,000円 | 子宮頸がん検診ではがんになる前の状態を発見できます。 また、がんになっても早期発見であれば子宮を摘出せずに治療が可能です。 1~2年に一度の検診をおすすめしています。 |
Cコース 性感染症 | 症状なく知らずに感染していることもあります。 中には不妊の原因にもなり早期の治療が必要です。 |
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C1コース | 18,000円 | 膣培養検査、淋菌・クラミジア検査、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV検査すべての性感染症を検査できます。 |
C2コース | 11,000円 | 膣培養検査、淋菌、クラミジア検査、梅毒の検査ができます。 |
C3コース | 7,000円 | 膣培養検査、淋菌、クラミジア検査ができます。 |
Dコース エイジングコース |
9,000円 | 更年期またはプレ更年期に楽しく健康に過ごしたい方におすすめの検査です。 |
結果は郵送させていただきます。(料金は郵送料込み)
【注意】 コース選択された場合、項目を減らしても料金は変わりません。
コースは初再診料込みの金額です。
コース以外は初診料 3,000円、再診料1,000円がかかります。