不妊症とは
- 不妊症とは、避妊をしないで性生活を継続的にしているにもかかわらず、1年間妊娠が成立しない状態を指します。
- 不妊症の原因は、男性・女性いずれか(あるいは両方)の原因を特定できることがある反面、はっきりした原因が特定できないケースもあります。
- 不妊症による治療効果は、早い段階で行うほど高い奏功率が期待できます。年齢と共に妊娠率は低下するため、 なかなか妊娠に至らない際には、早い段階で治療を検討してみることも大切です。
- 不妊症の原因として考えられるものとして、年齢的な要因やクラミジアをはじめとした性感染症が、不妊の原因となることがあります。
- そのほかにも、ホルモンバランス異常(多嚢胞性卵巣症候群など)、子宮筋腫、子宮内膜症、免疫の異常など、さまざまな原因が女性不妊につながることが知られています。
不妊検査の流れ
当クリニックでは不妊症に関する相談を受け付けています。
患者さまのご希望や診断結果に応じた不妊治療をご提案のうえで開始します。
- タイミング療法:超音波検査で排卵日を予測します。
- 排卵誘発:内服薬や注射で排卵を促します。
- 人工授精:運動性良好の精子を選別し、子宮内に注入します。
- 一定期間の治療で妊娠しない場合には順を追って治療方法をステップアップします。
- ステップアップをしてもなかなか妊娠に至らない場合や体外受精をご希望の方は不妊治療専門の医療機関へご紹介させていただきます。
一般不妊検査
超音波検査
子宮頸がん検診
子宮頸がんは妊活への影響が深刻な病気です。前回の検診から1年以上経過している方はおすすめしています。
【費用 約3,000円】(自費)
クラミジア抗体検査
クラミジアは卵管やその周囲で炎症を起こし、卵管閉塞や卵管周囲の癒着を起こすと不妊症になります。
【費用 約3,000円】(自費)
低温相検査(月経開始2~5日目)
ホルモン値の採血を行います。脳下垂体ホルモン(LH、FSH、プロラクチン)と卵巣ホルモン(エストラジオール)の値を測定し、基礎的なバランスなどに問題無いかどうか確認します。また、不妊や不育症に関連する甲状腺ホルモンの検査、糖尿病の検査行います。
【費用 約3,000円】(保険適応)
子宮通水検査(月経終了後~月経10日目)
受精卵の通り道である卵管が閉塞していないか確認します。また、子宮の中に子宮内膜ポリープや妊娠の邪魔をするものがないか検査します。 なお、通水検査前にクラミジア抗体検査(血液検査)を必ず受けていただきます。陽性の場合は治療を行ってから通水検査を行います。
【費用 約7,000円】(自費)
(予約制です。月経が来たら予約をお取りください。)
卵胞チェック
排卵日数日前に超音波で卵胞を計測し、排卵日を予測します。
(費用:保険診療での超音波検査は回数が限られているため自費診療で行う場合もあります。)
【費用 約2,500円】(自費)
高温相検査(高温相7~10日目)
エストラジオール(E2)、およびプロゲステロン(P4)というホルモンの値を測定します。妊娠を維持する大切なホルモンです。
【費用 約1,500円】(保険適応)
その他
AMH(卵巣予備能検査)
アンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。その値は、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを反映すると考えられています。
【費用 約9,000円】(自費)
抗精子抗体検査
抗精子抗体は夫婦生活によって生殖器官が精子にさらされたことによって発生し、精子の通り道である頸管粘液にあると抗体と精子が結びつき、精子を不動化させてしまいます。
【費用 約6000円】(自費)
精液検査
不妊の原因はほぼ5割は男性が原因と言われています。当クリニックの精液検査はSQA-iOという最新機器を導入し、精子の量、濃度、運動率、正常形態率を調べることが出来ます。ご希望の方は容器をお渡ししますので診療時間内にクリニックにお越しください。容器をお渡しの際に検査の予約をお取りします。
ご自宅で採取していただき出来るだけ早くご持参いただき院内で検査します。
院内で採取はできませんのでご注意下さい。
【費用 約6,000円】(自費)
- 東京都不妊治療助成金
東京都内在住の方で当院に不妊治療で通院の方は、東京都より最大5万円の助成金が受けられます。
詳しくはこちら
当クリニックでは、男性不妊症の方は近医を紹介させていただいております。